臆病者の恋文

 親愛なるルルーシュへ
 こんにちは。お元気ですか。僕は元気です。アッシュフォード学園に編入して、たまたま偶然君がこの学園の生徒で、すごく久しぶりに元気な君と会えてまた話をできて、毎日がすごく楽しくてしょうがないからです。
 君は今日くれた手紙に、返事はいらないしこんな自分を嫌ってくれてもいいって書いてあったけど、そんな悲しいことは言わないでほしいです。単刀直入に言うと、僕はルルーシュのことが好きだからです。
 実は僕が先に言いたかったんだけど、なんだか最近の君はよそよそしいというか、様子がおかしかったから言いづらくて、君の目の前で見知らぬ相手に恋愛相談の文通をすれば、嫉妬されるかなあなんて、思ったりもしました。まさかルルーシュが相手だなんて思わなくて僕はすごく驚いたしすごく恥ずかしかったけど、僕もそういう打算的な部分があったから、両成敗ということでこの話はおしまいにしておこうと思います。
 話が長くなってしまったけど、つまるところ僕たちは晴れて両想いということです。明後日学校で待っていてください。朝いちばんに君に会いに行きます。
 君に愛されたい枢木スザクより